法整備に関する私信

高度に不安定化した社会情勢下において、人的介入は喫緊の課題とされた。
人の行動から発せられた問題は、人の行動によって解決されるとの原理原則論である。

我々は治安上もしくは社会情勢上必要と認められる地域及び範囲について広範に議論してきたし、
道徳的かつ倫理的な問題は、常に我々の情報体制および指揮統制の範囲外で問題が拡大して初めて発覚した。

社会認識は撹拌され、知覚意識は拡大を続けていた。
我々の最大の目的は安定であり、秩序の維持である。

この作戦の過程で発見された幾つかの不安定化については見過ごされてきたが、それは知覚認識範囲外で起きた事象であり
当時の我々の能力では推論を立てることすら出来なかった。

本邦議会に提出された本法案は、それらの事態を改善すべく必要な処置および基本概念を整理し、また社会に広く公布するものである。

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